普段はYouTubeにてLeague of Legendsの解説動画を投稿しており、スキルタウン様ではご依頼いただいた方へのリプレイコーチングを行なっております。
今回はスキルタウン様の企画で、全6回に渡り「League of Legends」に関するコラムを書かせていただけることになりました。
主に初心者の方向けに、知識面の話を中心に書いていきますので、最後までお読みいただけると幸いです。
それでは第5回を始めていきます。
第5回のテーマ
「アイテムビルドの考え方」
はじめに
LOLをプレイするうえで、避けては通れない要素の一つがアイテム選びです。チャンピオンの性能を最大限に発揮するため、また試合で活躍するためには、どのアイテムをどの順番で揃えていくかが重要であり、その判断次第でレーン戦の勝敗や集団戦の勝敗さえ左右します。
同じ「ビルド」と呼ばれる枠組みの中でも、ルーンは試合前に決定して変えることができないのに対して、アイテムは試合中に複数の選択肢から決定することができます。だからこそ、アイテム選びはプレイヤーの柔軟な思考力、判断力が試されます。
今回は、この「アイテムビルドの考え方」について、意識するべきことをなるべく初心者の方にも分かりやすく書いていきます。
1.コアアイテムと選択アイテム
チャンピオンにはスロット上限である6つまでのアイテムを装備することができますが、それらは基本的にどの試合でも買う「コアアイテム」と、試合毎に適切なものを買う「選択アイテム」の2つに分けることができます。
例:
チャンピオン→
ヨネMID
コアアイテム→
バーサーカーブーツ、ルインドキングブレード、イモータルシールドボウ、インフィニティエッジ
選択アイテム→
デスダンス、ガーディアンエンジェル
これを見れば分かるように、基本的な考え方として、コアアイテムは「自分のチャンピオンの強みを最大限発揮するための相性が良いアイテム」、選択アイテムは「相手のチャンピオンなどの状況に合わせた対策アイテム」と考えることができます。
このコアアイテムと選択アイテムの切り分けができていると、ビルドの組み立てをスムーズに行うことができます。
2.アイテムのパワースパイク
アイテムには、序盤に強いアイテムと終盤に強いアイテムが存在します。
例えば、脅威ステータスが得られる「セレイテッドダーク」などのアイテムは相手の物理防御が低いほど強力なアイテムなので序盤に強いですが、反対に物理防御貫通ステータスが得られる「ラストウィスパー」などのアイテムは相手の物理防御が高いほど強力なアイテムなので終盤に強いです。
他にも、クリティカルアイテムは攻撃力を得た後に買わないと弱いので序盤が弱かったり、「インフィニティエッジ」で得られるクリティカルダメージ増加効果はクリティカル率が高くないと効果が薄いので序盤が弱かったりします。
このようにそれぞれのアイテムはチャンピオンと同様にどの時間で強いのかということが決まっているので、序盤に強いアイテムから買うことでレーン戦を有利に進めることができたり、逆に終盤に強いアイテムばかり買うことでスケーリングを重視することができたりします。
3.相手の脅威に応じた対策アイテム
紛らわしいので補足しておきますが、ここでいう脅威とはLOLで物理防御を低下させる脅威ステータスのことではなく、「強い力や勢いでおびやかすこと」という意味での言葉としての脅威です。
先ほどの選択アイテムの話と重なりますが、脅威に応じた対策アイテムを選ぶためには、具体的に言うと、「一番自分を倒しに来る相手」を見極めることが重要です。
例えば、相手のアカリのような魔力チャンピオンが育っていて自分をワンコンボで倒してくるような場合、「マルモティウスの胃袋」や「バンシーヴェール」といった魔法防御アイテム、他には「イモータルシールドボウ」といったシールドが得られるアイテムなどが有効です。ゼドのような攻撃力チャンピオンが育っている場合には、「デスダンス」や「ゾーニャの砂時計」といったアイテムの購入を検討する価値があります。
相手のダメージ源を特定して、それをどのアイテムで対策するか、これを考えられるかどうかで、試合での生存率が大きく変わります。
ここで重要なのは、「全てを対策しようとしない」こと。一つで相手の全員に強くなれるアイテムなど存在しませんし、いくつもの対策アイテムを購入する行為はコアアイテムの購入機会を犠牲にするため自身のチャンピオンの性能を引き下げることに繋がります。だからこそ、「一番自分を脅かす相手は誰か」を明確にして、その相手にフォーカスして対策することが、現実的なアイテム選びの基準です。
4.チーム構成に合わせたアイテム選び
LoLは5vs5のチームゲームです。そのため、自分だけでなく、チーム全体の構成を見ながらアイテムを選ぶ必要があります。
例えば、味方に魔力ダメージが全くないのに自分も攻撃力アイテムやタンクアイテムだけを積んでしまうと、相手は「物理防御だけ積めば良い」という状況になってしまいます。他にも、味方にタンクがいない場合、ある程度耐久寄りのアイテムを選んでダメージを受けられるようにした方が良い場合が多かったり、自身がメイジやADCであれば他の味方よりも影響を与えやすいため率先して回復阻害アイテムを購入した方が良い場合が多かったりします。
もちろん、自身がチームにおけるメインキャリーであれば基本的に火力を優先すべきなのは間違いありませんが、常に「チーム全体でどう勝つか」という視点を忘れてはいけません。自分一人が強くても、チームとして噛み合わなければ勝てないため、足りない要素を補えるようなアイテム選びも必要です。
5.経済効率とゴールド管理
アイテムにはそれぞれ、払ったゴールドに対してどれだけのステータスを得られるかという経済効率が存在します。
例えば、「ドランリング」は400ゴールドで魔力18体力90を得られるアイテムですが、同じく魔力を得られる「増魔の書」は400ゴールドで魔力20のみ、体力を得られる「ルビークリスタル」は400ゴールドで体力150のみを得ることしかできません。そのため、序盤の強さ、ステータスの強化を目的とするのであれば、最初に買うべきアイテムは「増魔の書」や「ルビークリスタル」ではなく、「ドランリング」だということが経済効率から判断できます。
そして、LOLにおいて基本的に価格の高いアイテムは価格の安いアイテムよりも強いです。
そのため、例えば「シャドウフレイム」を購入するために「ムダニデカイロッド」を所有していた時、「シャドウフレイム」の購入に必要な残りの2000ゴールドを上回る、2300ゴールドを手に入れたとしたら、「シャドウフレイム」よりも価格の高い魔力アイテムである「ラバドンデスキャップ」を2300ゴールド消費して購入した方が強力です。もしその時価格の高い上位アイテムがチャンピオンに合わないなどの理由で不要と判断するのであれば購入する必要はありませんが、後々購入する予定のアイテムである場合などは購入順を入れ替えるという選択肢も検討できるようにしましょう。
まとめ
アイテム選びに固定化された正解はありません。その時々の相手、味方、試合展開などによっても最適解は変わります。ただ、今回説明した考え方を理解できるようになると、毎試合適切に安定した判断を下せるようになるはずです。
「なんとなく購入する」から「理由を持って購入する」ことができる。その変化が起こると、ランクを一段上げるための力になるはずです。
今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。




