普段はYouTubeにてLeague of Legendsの解説動画を投稿しており、スキルタウン様ではご依頼いただいた方へのリプレイコーチングを行なっております。
今回はスキルタウン様の企画で、全6回に渡り「League of Legends」に関するコラムを書かせていただけることになりました。
主に初心者の方向けに、知識面の話を中心に書いていきますので、最後までお読みいただけると幸いです。
それでは第6回を始めていきます。
第6回のテーマ
「チーム構成から考えるピックの決め方」
はじめに
LOLにおける勝敗は、試合開始前から大きく左右されます。それが「チャンピオンピック」です。構成相性やレーンマッチアップ相性、それぞれのチャンピオンの性能によって、同プレイヤーでも勝敗だけでなく試合展開そのものが変化します。ここでの判断一つが、ゲーム全体の流れを大きく左右するのです。
ランクでは「OTPが勝ちやすい」と言われることもあってか、多くのプレイヤーが「自分の得意チャンピオンを出す」ことを基準にピックを決めています。それ自体は悪いことではありません。得意なチャンピオンを使うのは、勝率を上げる最も確実な方法の一つです。しかし、より勝ちたいならもう一歩先に進む必要があります。
つまり、「チーム構成に合ったチャンピオンを選ぶ」という意識です。
今回は、チーム構成の種類やその性質にも触れながら、どんな構成にどんなタイプのチャンピオンが噛み合うのかを、具体的に整理して書いていきます。
1.構成のタイプを把握する
ピックを考えるとき重要なのは「味方チームがどんな構成になりそうか」を把握することです。LoLの構成には大きく分けていくつかの代表的なパターンがあります。
エンゲージ構成
代表的なチャンピオン:マルファイト、レオナ、ジャーヴァンⅣ、アムムなど
集団戦で一気に仕掛け、先手を取って壊滅させる。
ポーク構成
代表的なチャンピオン:ジェイス、ジグス、ヴァルス、ニダリーなど
集団戦前に遠距離から相手の体力を削り、仕掛けられる前に大幅な体力有利を作る。
キャッチ構成
代表的なチャンピオン:ブリッツクランク、アーリ、アッシュ、ヴァイなど
相手の一人をキャッチして数的有利を作る。
スプリットプッシュ構成
代表的なチャンピオン:フィオラ、カミール、ヨネ、トリンダメアなど
1対1性能に優れたチャンピオンがサイドレーンを押し込み、相手を分断して有利を広げる。
プロテクト構成
代表的なチャンピオン:マオカイ、アイバーン、オリアナ、ジャンナなど
ディスエンゲージなどの守りに長けたチャンピオンでADCを守り、ADCの火力で相手を壊滅させる。
このように構成を整理してから、「自分がどの要素を補うべきか」を考えるのが、ピック判断の第一歩になります。
2. 味方構成に足りない要素を補う
ピック段階では、自分のチームがどんな戦い方を目指しているかを理解した上で、「今の構成で足りていないもの」を埋める意識を持つと強いチームが作れます。
例えば、味方がマルファイト、レオナ、ヴァイのように前に出る構成をしている場合、一緒に飛び込んでいける機動力の高いチャンピオンが噛み合います。逆に、味方がジェイス、ヴァルスのようなポーク構成を組んでいるなら、無理にエンゲージチャンピオンを出すよりも、同じく遠距離で削れるチャンピオンを選ぶほうがシナジーが生まれます。
重要なのは、自分のピックで「構成を壊さない」こと。
例えば、味方がポーク構成を組んでいるのに、自分だけヨネやアカリを出して飛び込んでも、味方はフォローが難しいです。逆に、味方が全員前に出る構成なのに、自分だけ後ろからスキルを撃つタイプを出すと、孤立しやすくなり火力も出しづらくなります。
チーム全体の戦闘テンポを考えることが構成理解の本質です。
3. 敵構成へのカウンターを考える
もちろん、味方だけでなく相手の構成を見ることも欠かせません。
例えば、相手がエンゲージ構成を組んでいるなら、ディスエンゲージしやすいプロテクト構成が戦いやすいです。相手がポーク構成なら、遠距離から削られる前に一気に仕掛けられるエンゲージ構成が有効です。
つまり、構成同士にも“相性”があります。
このように、構成の関係を意識すると、「自分がどんな役割を果たすべきか」が見えてきます。
4. 自分の得意チャンピオンと構成の折り合いをつける
ここで一つ難しい問題があります。
「構成に合わせたピックをしたいけど、自分の得意チャンピオンと合わない」ケースです。
例えば、自分がヨネのOTPで、味方がポーク構成を組んでいるとしましょう。このとき、ヨネを出すと構成的に噛み合わない。しかし、自分はヨネが得意という状況です。
このような場合、「構成を壊さない範囲で、チャンピオンを調整する」という手段を検討することもできます。ポーク構成に合わせるために、あまり使ったことが無いジグスやゼラスなどのチャンピオンを無理に出すといったことをしなくても、例えばヨネなら、いつもより後入り意識を高めたり、アイテムを耐久寄りに寄せることで、構成内で浮いた存在になってしまっても立ち回りやすくなります。
ただ、理想は「構成に完全に合った得意チャンプ」を複数用意しておくことです。
例えば、
エンゲージ構成用:アジール
ポーク構成用:ゼラス
キャッチ構成用:アーリ
スプリットプッシュ構成用:ヨネ
プロテクト構成用:オリアナ
このように、構成に合わせられる得意チャンプを複数用意しておくことができると、ドラフト時の柔軟性が飛躍的に上がります。
5. ピックの目的を明文化する
最後に、上達を目指すならピックを決めたあとにやってほしいのが、「自分が何を目的としてこのチャンピオンを出したのか」を言語化することです。
例えば、
「序盤から主導権を取って味方のアクションを支えられるようにルブランを出した」
「ポーク構成を補完するためにジグスを選んだ」
「味方がエンゲージ不足だからアジールでエンゲージ要素を補った」
構成だけを考えてピックすればよいわけではないので、どのような理由でチャンピオンを選んでもよいのですが、自分なりにそのチャンピオンをピックした何かしらの理由を、言語化して明確にすることが重要です。言語化しておくと、その後一貫した判断基準を持って試合をプレイすることができるようになります。逆に、なんとなく出したピックは、試合中の行動に迷いが生まれやすくなります。
まとめ
ピックの段階で試合は半分決まっているといっても過言ではありません。プロシーンにおいてもチャンピオンピックは非常に重要視されています。どれだけ卓越したメカニクスを持っていても、構成が噛み合わないチームでは勝つことが難しいです。
だからこそ、ピック時には今回の内容を意識してみてください。
これらを意識するだけで、ドラフト段階で有利な構成を作れる機会を増やすことができます。
今回は以上となります。
そして、今回のコラムにて、全6回に及んだ【白闇ゆいが教える!一口LOL知識】の執筆を終えさせていただきます。
少しでもLOLをプレイしている皆さんの助けになる情報があったなら嬉しく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。




