【生存率を上げるサバイバー学:全6回】も、いよいよ第5回です。
ここまでの連載では、
第1回で「倒されにくくなるための認知の土台」
第2回で「チェイスの土台」
第3回で「試合全体の崩れ方」
第4回で「チーム全体で勝つための視点」
を整理してきました。
ここまで読んでくださった方の中には、
「基礎的な考え方はだいぶ分かってきた。でも、相手のキラーによって急にしんどさが変わる」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
たとえば、
・いつものように板窓を使っているのに、ナース相手だと一瞬で詰む
・ブライト相手になると、開けた場所でどうしていいか分からない
・ハントレス相手だと、板や窓がむしろ危なく感じる
・トラッパー相手だと、強ポジに行ったはずなのに足元で終わる
こういう経験、ありますよね。
サバイバーの基礎が身についてくるほど、次にぶつかる壁は
「相手によって、何を優先すべきかが変わる」
という部分だと思っています。
そこで今回は、人気キラーを中心に、
どこを意識すると“急に怖くなくなる”のか
どの考え方を切り替えると生存率が上がるのか
を、できるだけ実戦寄りに整理していきます。
それでは本文へ⬇️
① はじめに:なぜキラー別対策が必要なのか
サバイバーを始めたばかりの頃は、とにかく
「見つかったら逃げる」「板があったら使う」「窓があれば飛ぶ」
という共通ルールがとても大事です。
実際、それで助かる場面も多いですし、
第1回から第4回までで書いてきた内容も、
まずはそこを安定させるためのものでした。
ただ、ある程度プレイしていくと気づきます。
「同じように動いているのに、相手によって全然通用しない」という感覚です。
これは、サバイバーが下手になったわけではありません。
むしろ逆で、
基礎ができてきたからこそ、“相手ごとの差” が見えてきた と言えます。
たとえばナースは、
普通のキラーに有効な「距離を稼ぐ」という考え方が、
そのままだと通用しづらい相手です。
ブライトは、
ただ板や窓に向かうだけではなく、
「直線を通させない」ことがかなり大事になります。
ハントレスは、
いつもの板前・窓前の感覚だと、
むしろ斧を当てられやすくなることがあります。
トラッパーのような罠系キラーは、
「強ポジに行けば安心」という発想そのものに落とし穴があります。
つまり、キラー別対策が必要になる理由はシンプルで、
“同じサバイバーの正解” が、相手によって変わるからです。
ここで大事なのは、
「すべてのキラー対策を暗記しよう」としないことです。
もちろん細かいキャラ対を詰めるのも大切ですが、
それをいきなり全部覚えるのはかなり大変です。
そこで今回は、個別対策に入る前にまず、
「このキラー相手には、何を優先して考えるべきか」
という 考え方の軸 を整理していきます。
第5回の目的は、
単に「このキラーにはこうしろ」という丸暗記ではなく、
相手が何でダウンを取ってくるのか
自分は何をすると苦しくなるのか
逆に、何を拒否できると戦いやすくなるのかを
見極められるようになることです。
相手を知るというのは、
サバイバーにとって “怖さの正体” を知ることでもあります。
何が怖いのかが分かれば、
どこを意識すればいいかも見えてきます。
ここからはまず、
細かいキラー個別対策の前に、
どのキラーにも応用しやすい 「見るべき3つの視点」 を整理していきましょう。
② まず押さえたい「キラーを見る3つの視点」
キラー別対策と聞くと、
つい「キャラごとの覚えゲー」のように感じてしまうかもしれません。
でも実際には、全部をバラバラに覚えるよりも、
いくつかの分類に分けて考える方がかなり整理しやすいです。
ここでは、キラーを見るときの軸として
まずこの3つをおすすめしたいです。
1,距離で勝つ相手か、遮蔽物で勝つ相手か
2,板を温存したい相手か、早めに使いたい相手か
3,視線を切るのが強い相手か、見られてもいい相手か
この3つだけでも、対策の考え方はかなり変わります。
まず1つ目、
距離で勝つ相手か、遮蔽物で勝つ相手か。
通常の徒歩キラー相手なら、
距離を稼ぐこと自体にかなり意味があります。
でも、ナースのように距離を一気に詰めてくる相手には、
「ただまっすぐ走る」だけでは解決しません。
逆にハントレス相手は、
距離よりも 「斧を通しにくい遮蔽物があるか」 の方が大事な場面が多いです。
つまり、この相手には、距離を稼ぐ方が強いのか
それとも、見えない位置を作る方が強いのか
を考えることが最初の分かれ道になります。
2つ目は、
板を温存したい相手か、早めに使いたい相手か。
徒歩キラー相手なら、
板をギリギリまで温存して使うことが強い場面は多いです。
でもブライトのようにスピードで一気に詰めてくる相手には、
「温存しすぎて間に合わない」こともあります。
逆にナース相手は、
板そのものよりも 視線切りや障害物 の価値が上がる場面も多く、
“板に依存しすぎない”方が戦いやすいこともあります。
3つ目は、
視線を切るのが強い相手か、見られてもいい相手か。
これはかなり大事です。
ナース、ハントレス、ブライト
このあたりは、
「見られ続けること」そのものが危険につながりやすい相手です。
逆に徒歩キラー相手では、
見られていても板窓のルートで勝てることもあります。
だからこそ、相手を見たらまず、
このキラーは、どんな方法でダウンを取るんだろう?
と考えてみてください。
・直線で詰めてくるのか
・視線から攻撃を通してくるのか
・ルートを制限してくるのか
・設置や罠で “後から効いてくる” タイプなのか
そこが分かるだけで、
対策はかなり組み立てやすくなります。
ここから先は、
この3つの視点をベースにしながら、
人気キラーごとの対策を順番に見ていきます。
③ ナース対策:最強キラー相手に何を意識するか
ナースが怖い理由は、とても分かりやすいです。
サバイバーが普段頼りにしているものを、かなりの割合で無視してくるからです。
・板まで距離を取る
・窓まで逃げる
・直線で引き離す
こういった “いつもの正解” が、ナース相手だと急に怪しくなります。
ナース相手でまず意識したいのは、
「距離だけで勝とうとしない」
ことです。
もちろん、距離が無意味というわけではありません。
でもナースはブリンクで距離を詰められるので、
ただまっすぐ走るだけだと、
相手にとってかなり読みやすい動きになってしまいます。
そこで大事になるのが、
視線切り と 障害物 です。
ナースが強いのは、
「見えている相手」に対してかなり強く圧をかけられるからです。
逆に言えば、
見えない瞬間を作られると、ブリンク先の精度が少し落ちます。
たとえば、
・大きい障害物の裏に一瞬隠れる
・曲がり角を使って “次の位置” を読ませにくくする
・ずっと同じテンポで走らない
といった動きが重要になります。
ここでのポイントは、
“絶対にブリンクを外させよう” としすぎないこと です。
ナース相手に完璧な読み勝ちを狙いすぎると、
逆に動きが大きくなりすぎて読みやすくなることがあります。
それよりは、
「1回で終わらせない」
「一発もらうまでの時間を少しでも伸ばす」
という発想の方がかなり実戦的です。
板についても、
徒歩キラー相手のように「板を倒して距離を作る」だけでは足りません。
ナースは板越しにも圧をかけられるので、
板そのものよりも “板の周りの障害物や視線切り” の方が重要になることがあります。
ナース相手で特に危険なのは、
・開けた場所をずっとまっすぐ走る
・見えている状態で同じ方向に逃げ続ける
・「いつもの強ポジだから大丈夫だろう」と思い込む
この3つです。
逆に意識したいのは、
見えない時間を少しでも作る
曲がり角や大きめの障害物を使う
一回の読み合いに全部を賭けず、時間を少しずつ買う
ということです。
ナース相手は、
「勝つ」というより 「倒されにくくする」 感覚が大事です。
全部を完璧にかわすのではなく、
1秒、2秒でも多く時間を使わせる。
その積み重ねが、味方の発電時間になります。
最強格のキラー相手だからこそ、
「完璧な対策」ではなく
“苦手な状況を減らす” という発想で向き合うのがおすすめです。
④ ブライト対策:直線を通させない意識
ブライト相手で最初に覚えておきたいのは、
「ブライトに、気持ちよく直線を走らせない」
という考え方です。
ブライトの強さは、
高速移動から一気に攻撃を通せるところにあります。
つまり、相手にとって都合のいい
“まっすぐ突進できるライン” を逃げていると、
かなり苦しくなります。
なのでブライト相手では、
・開けた場所に長くいない
・長い直線を走り続けない
・曲がり角、細かい遮蔽物、複雑な地形を活かす
ことが重要です。
徒歩キラー相手なら、
「少し距離があるから開けた場所まで走っても大丈夫」
という場面があります。
でもブライト相手は、その “少しの距離” が
一瞬で消されることがあります。
とくに危ないのは、
・一本道の通路
・大きく開けた農場系マップの平地
・見通しのいいエリアでの直線逃げ
です。
逆にブライトが嫌がるのは、
・細かく曲がらされる地形
・角が多い場所
・障害物でルートをずらされる場所
です。
ここで板の使い方も少し変わります。
ブライト相手には、
板を温存しすぎて “突進に間に合わない” のがかなり危険です。
徒歩キラー相手より、
少し早めに盤面を切る判断 が必要なことがあります。
もちろん、毎回即倒しが正解ではありません。
ただ、
「あと一歩引きつけてから」
が間に合わない相手かもしれない
という前提は持っておくと楽です。
またブライト相手では、
ずっと同じ方向へ逃げ続けるよりも、
細かくルート選択を変える 方が重要です。
・この角を一回挟む
・ここで障害物を一枚挟む
・このルートは直線になるから避ける
こういう細かい判断の積み重ねが効きます。
ナースが「視線切り」で崩したい相手なら、
ブライトは 「直線拒否」 の発想がかなり大事です。
ブライトに対して強くなってくると、
サバイバー側の景色はかなり変わります。
「なんか急に来て終わる」から、
「ここを逃げていたからキツかったんだな」
と、理由が見えるようになるからです。
それだけでも、対策はぐっと組み立てやすくなります。
⑤ ハントレス対策:板窓より“投擲ライン”を見る
ハントレス相手で苦しくなりやすい理由は、
いつもの “板・窓=安全” という感覚がそのまま通用しないことにあります。
なぜなら、ハントレスは
・板を倒した後
・窓を飛んだ後
・強ポジに入った後
このような時でも、斧で攻撃を通してくるからです。
徒歩キラー相手なら、
板窓は「距離を作るための装置」としてかなり信頼できます。
でもハントレス相手では、
そこに立ち止まる、そこに見え続ける、ということ自体が危険になります。
だからこそ意識したいのは、
「板窓があるか」ではなく、 “斧のラインが通るかどうか”
です。
ここでいう投擲ラインとは、
ハントレスがこちらを見て、
まっすぐ斧を通せる角度や位置のことです。
たとえば、
・窓を飛んだ後に、ずっとまっすぐ走り続ける
・板前で様子見しすぎる
・遮蔽物のない場所で強ポジを回ろうとする
こういう動きは、かなり危険です。
逆に大事なのは、
・遮蔽物を一枚挟んで見えない時間を作る
・窓や板を使った後、すぐに軸をずらす
・「ここにいるだろう」という位置から少し外れる
このようなことです。
ハントレス相手にありがちなミスの一つが、
「板や窓に辿り着いた安心感で、安易にそれらを利用してしまう」 ことです。
でも相手からすると、
その“一瞬の止まり”こそが一番おいしい場面です。
板に触れる前、窓に入る前、越えた直後。
このあたりは特に斧が飛びやすいポイントです。
なのでハントレス相手では、
「板窓に行く」より 「板窓の前後で見える時間を減らす」
という意識がかなり大事です。
また、ハントレス相手は
「見えている=攻撃チャンス」になりやすいので、
ナースと少し似て 視線切りが強い相手 でもあります。
ただしナースほど “完全な読み合い” ではなく、
ハントレスは “見せる・見せない” の管理 がかなり重要です。
シンプルに言えば、
・斧が通りやすい位置に長くいない
・まっすぐ走り続けない
・板窓の場所だけで安心しない
この3つを意識するだけでも、
体感の苦しさはかなり減るはずです。
ハントレス相手のチェイスは、
「どれだけ走れたか」より
「どれだけ投げにくい角度を作れたか」 で見ると分かりやすくなります。
⑥ 罠・設置系キラー対策:トラッパーなど
トラッパーのような罠・設置系キラーがしんどいのは、
チェイスが始まる前から
“負け筋が仕込まれている” ことがあるからです。
普通の徒歩キラー相手なら、
「強ポジまで行けばとりあえず戦える」という感覚があります。
でも設置系相手では、
その“強ポジ”にすでに罠が置かれているかもしれません。
ここで大事なのは、
「強い場所ほど、安全確認が必要」
という発想です。
初心者のうちは、
強ポジにたどり着いた瞬間にホッとしてしまいがちです。
でも設置系キラー相手では、
その安心した一歩が一番危ないことがあります。
特に気をつけたいのは、
・板の手前
・窓の発着地地点
・細い通路
・逃げるルートが一本しかない場所
このような場所です。
これらはトラッパー側から見ても置きやすく、
サバイバー側から見ると踏みやすい場所です。
だから設置系キラー相手では、
チェイス以前に
・どのルートを通るか
・いつもと同じ強ポジに飛び込んでいいか
・焦って足元を見ずに走っていないか
を確認するだけで、かなり変わります。
ここでポイントになるのは、
「急いでいるときほど、最短で死にやすい」 ということです。
トラッパー相手にありがちなのが、
心音がして慌てて強ポジへ走る
↓
いつもの板に向かう
↓
足元を見ておらず、そのまま罠にはまる
↓
チェイスが始まる前に終了
という流れです。
これを防ぐためには、
“いつも通るルートほど、一回だけ疑う”
ことが大切です。
もちろん、毎回すべて確認していたら遅すぎます。
でも、
・序盤でまだ全然情報がない強ポジ
・キラーがしばらく時間を使っていそうなエリア
・直前に味方が変な倒れ方をした場所
こういうところでは、
一瞬だけでも足元を見る価値があります。
また、設置系相手では
“罠を踏まないこと自体が、時間を稼ぐ行為” です。
他のキラー相手のように
チェイスで時間を作るのではなく、
「そもそもキラーの仕込みを無力化する」 ことが
時間になるんですよね。
この感覚を持てると、
罠系相手の理不尽さが少し減っていきます。
トラッパー対策は派手ではありません。
でも、“焦って飛び込まない” という一つの意識が、
そのまま勝率を動かします。
⑦ 今日からできる「キラー別の振り返り方」
ここまで読んで、
「なるほど、相手によって見方が変わるのは分かった。
でも実戦で全部は覚えきれない……」
と思った人も多いはずです。
それで大丈夫です。
むしろ最初から全部やろうとしない方がいいです。
ここでも大事なのは、
これまでの回と同じく
1試合で、1つだけ持ち帰る
ことです。
おすすめしたいのは、
試合後にこう振り返ることです。
・ナース相手 → 視線切りが足りなかったかも
・ブライト相手 → 直線に出すぎた
・ハントレス相手 → 見える位置にいすぎた
・トラッパー相手 → 足元確認を忘れた
こんなふうに、
「このキラー相手に何が刺さったか」を一言にする だけで十分です。
ここで大事なのは、
「どうすれば完璧に勝てたか」ではなく、
「相手の勝ち筋に、自分は何を渡してしまったか」
を見ることです。
たとえばハントレスに何度も斧を当てられたなら、
「エイムがうますぎた」で終わるのではなく、
・見える場所に長くいたのか
・板窓の前後で止まりすぎたのか
・まっすぐ走りすぎたのか
というふうに、自分の側の原因を見ていきます。
ブライトなら、
・開けた場所に出すぎた
・曲がり角を使えなかった
・板を温存しすぎた
ナースなら、
・視線を切る前に走りすぎた
・同じテンポで逃げ続けた
・大きい障害物を使いきれなかった
こんな感じです。
この “相手ごとの負けパターン” が少しずつ言語化できるようになると、
キラー別対策はぐっと楽になります。
最初は雑でいいです。
ナース → 見せすぎ
ブライト → 直線ダメ
ハントレス → 見える位置危険
トラッパー → 強ポジ即信用しない
このくらいでもかなり違います。
暗記で対策するより、
自分の負け方から対策を作る方が、実戦ではずっと身につきやすいです。
⑧ まとめ & 第6回へのつなぎ
第5回では、
・なぜキラー別対策が必要になるのか
・キラーを見る3つの視点
・ナース、ブライト、ハントレス、設置系キラーへの考え方
・今日からできるキラー別の振り返り方
をテーマにお話ししてきました。
今回一番伝えたかったのは、
キラー別対策は、“全部を丸暗記すること” ではない
ということです。
大事なのは、
・このキラーはどんな方法でダウンを取ってくるのか
・自分は何をすると苦しくなるのか
・逆に、何を気を付ければ楽になるのか
を見ていくことです。
相手に合わせて優先順位を変えられるようになると、
同じサバイバーの基礎力でも
体感の生存率はかなり変わってきます。
第1回からここまでで、
・認知の土台
・チェイスの型
・試合運び
・勝利思考
・キラー別対策
と、かなり広い範囲を積み上げてきました。
次回はいよいよ最終回です。
第6回では、
ここまでの内容を総整理しながら、
「自分はどう勝つサバイバーになっていくか」
「何を優先して伸ばすと、一番変わるのか」
という、あなた自身の成長ロードマップを作るような回にしていく予定です。
最後は総まとめとして、
ここまで積み上げてきた “生存率を上げる考え方” を、
実戦で使える形にもう一度ぎゅっと整理していきましょう🐰




